氏名

H I

記入日

2009年4月19日(日)

 

ご復活おめでとうございます!カンボジアでの復活祭を迎えました。

 

私はちょうど聖木曜日から学生寮の子、サブーンの洗礼式に参加するため、タイに近いシソポンというところへ行ってきました。カンボジアは4月1416日がクメール正月で学生寮の子はプノンペンから地元に帰ります。それで、彼女の地元で洗礼式が行われるシソポンへ、プノンペンを朝8時に出て、バスに揺られること7時間程?やっと3時過ぎに着きました。

 

シソポンの教会は、主任司祭が韓国人の神父様で、教会の人たちはとっても優しく、元気で明るい高校生が寮生活をしています。プノンペンの教会のように大きくはないですが、とってもアットホームな感じです。そして、ここに3日間、泊まらせていただきました。

 

聖木曜日はみんなで足を洗いあい、聖金曜日には高校生たちが劇をして、そして、復活祭には洗礼式が行われました。ミサは日本とそれほど変わりなく、全世界どこでも同じで、心をひとつにして一緒にミサが行われているんだろうな、と感じながら、でもやはり、ござに座ってミサを受け、奉納する子たちがカンボジアの伝統衣装を着ていたり、イースターの卵がヤシの葉で編んだものに入れてあったりするのを見ると、カンボジアだなぁ、と思うのでした。

 

復活祭当日には朝から300個のアヒルの卵を洗って茹でて、教会の子供たちや高校生とみんなで一緒に卵に絵を描き、毎晩一つ一つ編んだヤシの葉に入れていきました。作業の途中で落とした卵は、ちょっとひびが入ったくらいのはオッパニャハー(問題ないよ)、すごく割れてしまったのはニャム〜(食べよ)て、ワイワイ言いながらイースターの卵を楽しく作りました♪

 

夕方、洗礼式に信者ではないけれど、彼女の家族が来て一緒にミサに出席して、教会にいる人たちみんなに見守られながら、彼女の額に水が流され、洗礼を受けました。ミサのさいごには彼女からみんなへの感謝の言葉で締めくくられました。カンボジアでの初めての洗礼式、誘ってくれた彼女に感謝し、短い数日間でしたが、一緒に過ごした人たちみんなと参加できて、とても嬉しかったです。

 

そして、ミサ後には朝から準備していた具沢山なボーボー(おかゆ)をみんなで食べて、カンボジアの音楽にのって踊って、夜遅くまで宴は続くのでした…。始めは恥ずかしがって見ていた女の子たちも加わって、みんなで踊ります。若い子たちはみんな踊ることが好きで、男の子は電気スタンドやリモコンをマイク代わりに、ほうきをギター代わりにして熱唱!!!元気で明るく、そして、私のことをいつも気遣ってくれる心優しい彼らに癒されました。

 

後になってしまいましたが、3月末に中高生のスタディーツアーがありました。

このツアーではステンミエンチャイのごみ山の見学やそこの子供たちと遊んだり、タケオというとこで高校生と交流会したり、プノンクラオムというとこで子供たちへ栄養補給のため、おかゆ配る活動に参加したりしました。他にも影絵や伝統舞踊、アンコールワットで朝日を見たりしてきました。

 

このツアーで印象に残ったのは、高校生との交流会。日本とカンボジアの学生が出し物をしたんですけど、日本の学生は福笑いをしました。それが、大受け!目隠しして、くるくる回して、顔作るってシンプルだけど笑える。そして、カンボジアの学生の反応の素直でいいこと!すごく楽しかったです。カンボジアの学生もとっても面白い出し物をしてくれたんですけど、説明が難しいから省きます…。その後、数人の学生が村の中を案内してくれ、畑からきゅうりとってきてくれて一緒にかじりついたり、近くに咲いている蓮の花をプレゼントしてもらったり、素敵なひと時でした。学生同士お互いの将来のことなどいろいろ話し、言葉がなかなか通じなくても笑顔や親切さなどで短い時間でも心のつながりはしっかりとできたようでした。

 

中高生がこんな貴重な体験ができるのは彼らの親が理解してくれていること、私自身もそうですが、親に感謝しないと!そして、カンボジアの学生と一緒に過ごしてみて、経済的に豊かな日本の学生のように、したいことが何でもできるということは難しいかもしれませんが、彼らに将来何になりたいか聞くと医者や教師、人の役に立ちたいという答えが多く返ってきます。そんな人に優しく心の豊かな彼らが将来、もっと素敵なカンボジアにしていくことは間違いないと思いました。

 

    イースター卵、作成中               洗礼式              中高生スタディーツアー・タケオ

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