氏名

林 愛子

記入日

2009年10月4日(日)


プチュムバン

9月のカンボジアは日本のお盆に当たる「プチユムバン」という大きな行事がありました。この時には仕事がお休みで、みんな田舎へ帰っていたので、私もバッタンバンのシバナさん家に行ってきました。朝9時過ぎにバスに乗ってシェムリアップを出ると、お昼にバッタンバンに着きます。ちなみにバスの料金は普段の倍近くになっていました!!!

シバナ家に着くと、机の上にはお寺に持って行く、いろんなおかずとノムオンソームというちまきでいっぱい!ノムオンソームはプチュムバンには欠かせないもので、どこの家でもたくさん作られて、お寺に持って行ったり知り合いに配ったりするらしく、シバナ家にも自分の家で作ったのと知り合いからもらったのが山積になっていました。中身はバナナか豚肉で、椰子の葉でもち米を包んで蒸していて、とっても日持ちします。

お寺に行く日には朝から丸い重ね型のお弁当箱にごはんとおかず、甘いものをつめて、もちろんノムオンソームも持って、先祖にお供えものをして、きれいな格好、女の人は上に白い服、下にクメールのスカートに着替えて、いざお寺へ。お寺に行くとたくさんの人で溢れかえっていました、カンボジアの9割が仏教徒というのも納得。

お寺に入って、家族そろってお坊さんの前に座ります。持ってきたお弁当、ろうそく・線香やお金などのお供え物を渡して、経を上げてもらいます。それが終ると一度渡したお弁当を持って巨大な鍋が置いてある所に行って、種類ごとに適当に入れていきます。本当に適当だからいいのかな?と思いますが、細かいことは気にしなくていいみたい…。お寺に行った後はおばあちゃんちやおばちゃんち…といろんな家をまわってノムオンソームやらごはんを食べて話して、それから家に帰りました。

シェムリアップへの帰りはシバナ家の車1台にシバナさん夫婦、息子さん夫婦と子供、娘さん夫婦、末娘さん、私の9人乗りで帰ってきました。そんなに乗るの〜
!?無理!て思っても、それが乗れちゃうんですね。そして、みんなで私の部屋に泊まりました。いつもは一人で狭く感じることなんてありませんが、さすがに8人も来るとぎゅうぎゅう!!!でも、みんなで床に座って晩ごはん食べて、一緒に雑魚寝して過ごすのもなかなかできない経験でとっても楽しかったです!

 

大洪水

9月29日の夜にすごい雨が降って、30日は一日中降り続けてシェムリアップの街中は水浸し!!!コンポトムというところでは9人の死者が出たそうです。今までにない洪水で、ここの人たちも初めての経験だとか…。

10月1日に教会から川沿いを通ってオールドマーケットの方まで写真を撮りに行くと、川と道の区別がつかないほどに水位が増していて、車もバイクも水しぶきを上げて水の中を走っています。マーケットの多くは浸水して閉まっていました。

それでも、みんな網を持って魚を捕まえに行ったり、竿をもって橋の上で釣りしていたり、子どもたちははしゃいで道で泳いでいるのを見ると強いな!と感心してしまいます。私にとっても初めての経験で、はじめはびっくりしましたが、みんなのそんな様子を見ているとこの特別な状況を楽しまなくちゃ!と感じます。


シェムリアップ川の前にある教会はまるで水上教会のようで、1階の神父様の部屋には魚が泳いでいたとか…。近くのマザーテレサの孤児院も浸水してシスターと子どもたちが避難してきて教会に泊まっています。私の家は教会のすぐ近くで川には近いですが、高くなっているから無事です。でも、すぐの教会に行くのも一苦労です。


10
月3日に米などの支援物資を持って、教会から車で15分ほどのクナトメイ村まで行くと、浸水しているある家は腰まで水位があって、子どもは浸かってしまいます。他にもアンコールワットの方の村も浸水していて、あちこちで同じような状況です。村では普段からトイレは外でしているし、家畜小屋も浸水しているから、水がとても汚れています。街でも同じように水が汚れていて、さらに、雨がやんで晴れてくると水温が上がって、臭いもするし…下痢や皮膚疾患の病気も増えそうです。ごはんを買うのもいつもより高くなっていて物価も上がっているみたいです。
 
この状況がこれからどのようになるのか想像がつきませんが、私は私にできることを祈りとともにしていきたいと思います。皆様もどうぞお祈りをよろしくお願いします。

 

 

 

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