氏名

林 愛子

記入日

2009年11月3日(火)

洪水のその後

シェムリアップに住んでいる人も始めて経験した!と言う大洪水は数日経つと水も引き始め、街中はまたすぐ普段の生活に戻っていきました。私が想像していた洪水の後の悲惨な状況は心配に終りました。

洪水の後、川沿いの大木がいくつも倒れているのを見ると、以前、説教の時に神父様が話していたことを思い出します…木は私たちの信仰と同じで、いくら大きくても、しっかり根を張って、何が起きた時にも揺るがないしっかりした根を、信仰を深く張らないといけないよ!と。それと同時にこの洪水で大木をも簡単に倒してしまう自然の力のすごさ、そして何よりこの洪水にも負けないカンボジアの人たちの明るさや力強さを感じました。

教会ではみんなで大掃除!教会の敷地内には川からたくさんの泥が流れ込んでいて、これをかき出す作業。それから、浸水した台所、魚が泳いでいた神父様の部屋、湿気いっぱいのギフトショップの壁や床を磨いたり掃いたり…。教会には被害にあった人たちもちらほら…お米やお金をもらいに来ます。また、村にお米などの支援物資を届けに行ったりしました。

 

教会の修理

教会の屋根が古くなって雨漏りもするので、修理をしました。修理には材料費その他もろもろ働いてくれる人のお給料などたくさんのお金がかかります。会計しているとお金のことばかり気になってしまいますが、信者さんが屋根の修理のためのたくさんの献金はできなくても、手伝うことができる!と、みんなで教会の屋根に上って作業している様子を見て、本当に自分たちの教会を自分たちの手でつくりあげること、一緒に作業することで共同体が強められることを感じました。お昼も神父様と教会スタッフ、作業してくれる人たちみんなで机を囲み、ワイワイ言いながら食事をしました。カンボジア人だけでなく、ベトナム人がいて、私にはまだまだ分からないカンボジア語ですが、この雰囲気がとっても素敵だなと思います。今は雨漏りもしない、とってもキレイになった屋根の下でミサをしています。

 

クナトマイ

今月中旬から毎週金曜日にクナトマイへ先輩の浩子さんと一緒に行かせてもらっています。クナトマイでは今も浸水しているところがあって、毎年こんな風になるとか…街中と村の違いを感じます。

クナトマイでは午前と午後にぬり絵、積み木、パズルやままごとのコーナー遊びをしています。村を自転車で通ると昼間から大人が博打をしているのを見かけます…ここには親子の関係がよくない子など様々な問題を抱える子が多いそうです。そんな子どもたちが遊びに来るセンターでは、ぬり絵は大人気!みんな好きなだけぬり絵をすることができます。浩子さんは、子どもたちのストレス発散のため自由に!そして私たちが評価したりせず、色使いにもいろんな意味があることなどいろんなことを教えてくれます。

日曜日にはボーボー(おかゆ)のプログラムをしていて、金曜日に来る以外の子も来てだいたい150人くらいの子どもたちが集まります。この前、食べ終わって帰る時にサンダルがなくなった!と泣く子が3人も。サンダルがないと学校も行けないし、何よりお母さんにしかられて叩かれます。こんなことはよくあるとか…子どもたちは本当にかわいらしくて、物を取ったりするなんて!と思いますが、センターで遊んでいる時しか知らない私、家庭での生活はきっと私が考える以上に違うようです。そんな子どものたちとどう関わっていけるのかな…と思います。でも、たくさんの子どもたちが浩子さんにいろいろ話しかけて、話を聞いてくれる浩子さんにもっともっと話したい!と言う様子を見ると、ゆっくり話しを聞いて、時間をかけて信頼関係を築くことがいちばんの関わり方なんだ、と感じます。

 

 

ボン・オムトゥーク

シェムリアップでは11月1・2日とボートレースをするボン・オムトゥークという行事がありました。当日の朝にはシェムリアップへ車にこれだけの人が乗れるの?と思う人数が乗り込んだ車が何台も遠くの村から来ていました。10月半ばからシェムリアップ川で練習している様子を見ていましたが、当日はたくさんの人で川沿いはとにかく人だらけでボートが見えません。たくさんのチームがあって中には女性ばかりのチームもありました。

街中はたくさんの屋台が出ていて、夜遅くまで川沿いの特設ステージで歌ったり踊ったり…。お昼からボートレースが始まって、ボートレースを横目に屋台で食べ歩きしたり、露店で買い物したり、とにかくみんな楽しそう!!!

教会ではユースの子たちも手伝ってくれて、飲み物の販売、駐輪場、トイレの貸し出しをして、みんな働いていました。私も博物館の前で売り子をしていましたが、家族連れや友達同士たくさんの人たちがこの行事を楽しんでいる様子を見ると、人の多さと大音響にはびっくりしますが、カンボジアの行事をまたひとつ体験できたことを嬉しく思います。

 

 

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