氏名

林 愛子

記入日

2010年2月9日(火)

 

前任者の浩子さんの活動地を引き継いで、1月からタオム、クナト・マイでの活動が始まり、浩子さんがしていたコーナー遊びをしています。タオムではカテキスタのトンとポンロック、タオムにいる先生2人が私と一緒に活動してくれています。そして、12月に図書館ができ、これから幼稚園を建てる予定です。当たり前ですが、いろんなことがはじめてでどうしたらいいのかな?といつも思いながらも、図書館で本を楽しそうに喜んで読んでいる子どもたちの姿を見ながら、タオムがどんどん素敵なところになっていくのを実感し、いろんなはじめてにもみんなに手伝ってもらいながら、協力して楽しんで活動しています。

 

稲刈り

タオムには教会の土地、8ヘクタールの田んぼ、それからバナナやマンゴーなどのフルーツを育てている農場もあります。1月はちょうど稲刈りの季節!!!ということで、みんなで稲刈りをしました。私にとって稲刈り初挑戦です。教会を出て少し行くとそこはもう一面田んぼ。ヘクタールってよく聞きますが、実際にどれくらいの大きさなのか、ここの稲全部を刈るんだよ、て言う場所を目の前にしてその広さにびっくりします。というか、境目がないからどこからどこまでかも分からない。けど、みんなには分かるみたい。

 

日本の稲刈りと違って、機械なんて使わずに鎌を使って人の手で少しずつ稲を刈っていきます。稲は日本の立っている稲と違って寝ているので、刈るのは腰が痛くなるし、とっても大変で、地面はぬかるんでいるので移動も大変です。稲刈り、本当に小さな子からお年寄りまでみんな上手です。小さい時から当たり前のようにこの季節になるとしてきたことなんだろうな〜と私も中高生のみんなに指導してもらいながら一緒に刈り入れしますが、みんなの速さについていけません…。作業中、地面で何かが動きました!野ネズミです!!!みんなはそれをあっという間に捕まえて、今晩の食卓に並びます。

 

稲を刈る人、稲を束にして縛る人、それを1箇所に持って行く人、持って来た稲の束を重ねる人…どれも本当に重労働で、1日ここで働いているだけでも、しんどいな〜と思いましたが、稲の刈り入れが終るまでは毎日みんな朝早くからこの作業をしていて、ある人は時間の短縮のためにこの広い田んぼで寝起きをするとか、私には想像ができません…。こんなにしんどい作業でも歌を歌いながら、時には黙々と、お昼ごはんを広い空の下で一緒に食べて、休憩の時には踊って、みんなで一緒にこの作業をしている連帯感は、着々と刈り入れられる稲、積み重なっていく稲の束を見ながらただただすごいな、と思います。

 

タオムでの食事

タオムで今日のごはん何?て聞いたら、野ネズミとかヘビとか日本では味わったことのないものの答えが返ってきます。村の中には豚とか飼っているのを見ますが、それは売るためで、村の人たちは牛肉とか豚肉とかをそんなに頻繁に食べないみたいです。だから、畑でとれる野ネズミ、ヘビやカエルが食卓出てくるというわけ。

 

稲刈りをして、お米を収穫するのにどれだけ大変か本当に分かって、残したりせずに、お米を大事に食べようと思ったし、タオムでの普段の食事も日本ではきっと食べないだろうけど、ここの人たちと一緒に味わえることに感謝して、何でも食べたいと思うし(実際に食べてみて想像していたより、おいしかったし…)何よりも今日の糧を与えてくださった神様に感謝して、これからもいろんな食材に挑戦していきたいと思うのでした…。

 

図書館

12月にシンガポールの学生が来て一緒に図書館を建てるのを手伝ってくれて、今、本棚にはたくさんの本が並んでいます。でもまだ、机と椅子がなくて地べたで子どもたちは本を読んでいますが…。子どもたちは物語が大好きでみんな好きな本を嬉しそうに手にとって読んでいます。ここにあるたくさんの本をみんなが大切に使ってくれるように、また、図書館をみんなが上手に使えるようにこれからいろいろと考えていかないといけないな、と考えています。

 

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