氏名

林 愛子

記入日

2010年5月7日(金)

4月1416日はカンボジアのお正月で、私にとってはカンボジアで迎える2度目のクメール正月でした。14日はクナトマイへ、15日はタオムへ、希望のあった信者さんたちの家を神父様と訪問し、家の祝福をしました。各家庭ではキラキラのイルミネーションと天使を迎えるためのお供えの祭壇が準備されていました。カンボジアの新年は今年の天使が空から降りてきて、去年の天使と交代をしたときに新年になります。お正月はみんな家に集まって家族と過ごします。お寺ではみんなで白い粉をかけ合ったり、ステージが準備され、みんなで踊ったり。今年は私も一緒に働いているトンさんのクナトマイの家へ招待してもらい、彼の家族、親戚、友達、近所の人たちみんなと飲んで踊って過ごしました…。

 

お葬式

19日朝、タオムに行く準備をして教会に行くと「昨日、ソペアが亡くなった」と…。ソペアは7日にタオムで洗礼を受けたばかりの21歳の女の子です。彼女は心臓の病気で、プノンペンの病院にも行っていましたが、薬の内服と数ヶ月に1回の受診で様子観察していました。

トンに「お葬式はどうしたらいいか?教会に行くのか?」と信者さんから電話がかかってきたときにはすでにカンボジア式のお葬式の音楽が聞こえていたらしく、カンボジア式のお葬式に私たちも参加することになりました。タオムに着いて、みんなで彼女の家へ。私は彼女が家で亡くなったと聞いて、なぜ病院に行かなかったの?と、理解できませんでした。家に医者(ちゃんとした免許は持っていないと思います)が来て点滴を2回したけど、だめだった…と、言うのです。カンボジアでは家の外で亡くなると家に入れなくなるから病院には行かない、というのは読んだことがありますが、それでも自分の家族が苦しんでいたら病院へ!と思う私はやっぱり日本人だからなのでしょうか?お母さんは泣いていたけど、なぜかみんなあっさりしていてそれにもびっくり…。

いつも人懐っこく「元気?」と両手を広げて抱きついてくる彼女、病院に行くためにシェムリアップ教会にずっといて退屈そうにしている彼女といろいろ話したこと、私の部屋に遊びに来たことなどが思い出されます。今はタオムの教会のマリア像の横にお骨があります。まだタオムには納骨堂がないのです…。

 

結婚式

私が去年1ヶ月半バッタンバンでホームステイをさせてもらったシバナさんの息子さんが結婚することに!!!そして、なんと私は花嫁の付添い人として参加することになりました!!!

乗り合いタクシーに乗って、3時頃シェムリアップを出発して、5時半ごろバッタンバンに着くと、降りたところに息子さんが迎えに来てくれて、シバナ家へ。家の前はテントが張られ結婚式の準備が進められていました。夜は女の人たちみんなで明日の朝、花婿行列の時に参列者が持っていく36種類のフルーツなどの準備をしました。それが終りかけると「花嫁の付き添いする人は3時に起きてね!」と言われ「え!3時?!」と思いつつ早々に寝に行きますが、1ベッドに花嫁と付添い3人の4人でなかなか寝られません…。結局、花嫁と12時頃まで話して眠りにつきました。

3時、メイクさん4人がスタンバイしている部屋へ。人が入り乱れる中、ヘアメイクに着替え、花嫁に付添い人そして母親や姉妹さらに子どもも、やっと全て終って、儀式に出たのは8時も過ぎて9時になっていました。なので、それまで朝のごはんのボーボー(おかゆ)を先に食べ仮眠しつつもずっと部屋で待機。儀式の時間は待ち時間に比べるとあっという間!新郎新婦がジャスミンの花輪をかけ合い、結婚の証であるビンロウの花飾りを両親に贈り、ひとつ終了。そして、次の衣装に着替え、髪切りの儀式。悪霊を祓い、幸運をもたらすようにと、既婚の親族が新郎新婦の髪を切る仕草をします。それが終るとお昼ご飯を食べて、また次の衣装へ。2時から僧侶による祈りの儀式。でも、花嫁の準備がなかなかで、お坊さん5人、花嫁待ち。準備ができて儀式に出るも、私の眠気はピークです。さらにお皿に盛られたご飯やおかずなどが祖先へ捧げられ、祖先への報告の儀式。これが終るとまた着替え、ブライダルカーに乗って写真撮影へ。撮影場所に行くと10組近くいて、そこらじゅう人だらけ。付添いの私でさえヘトヘトだから花嫁はさらにお疲れのはず、それでも笑顔で記念撮影!!!ここでも着替え、1日5回の衣装替え、花嫁はこれ以上…何回か分かりません。今日はこれでおしまい。とはいかず、ごはんを食べて新郎新婦はもうひと儀式。これは付添いしないということで私は水浴びして休息。夜はみんなで踊ります。でも、明日は5時から太陽への祈りの儀式がるためもっと早く2時起きということで、今日も早々に寝に行きます。この日は狭いベッドでもぐっすり…。

3時半、5時からって言っていたけど大丈夫?と思いながらも時間は結構適当。寝坊したものの6時半には準備が出来上がり。新婦が新郎の足を洗い、親族が2人の手首に赤い糸を結び、お祝儀を手の上に置き、みんなからフラワーシャワーを受けます。そして、お昼には披露宴。また衣装を着替え、招待客を出迎えるため会場の入り口へ。今回は600人の招待客とか。またまた着替え、披露宴の途中、両親と新郎新婦がステージにのぼり、あいさつ。それが終ると、司会者から2人にキスをするようにせがまれ、次は、フルーツの食べさし合いっこ。お客さんが帰って落ち着いてごはん食べられたのは夕方近く。

新郎新婦をはじめ、両親、メイクさん、撮影さん、音団さん、炊事場・会場の皆さん、本当に皆様お疲れ様でした、そして私も。2人の幸せを祈り、本当の家族のように迎えてくれるシバナさん家族の繁栄を祈り、この2日間の疲れと共にいつの間にか眠りについていました。そして、次の日はバッタンバンからタオムへ向かうのでした…。

 

 

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