氏名

林 愛子

記入日

2011年9月26日(月)

 

ワールドユースデイに行ってきました!!!て、すでに1ヶ月が過ぎようとしていますが…。でも、帰ってきてからが肝心!ということで、特に印象に残ったことを中心に振り返ってみます。今回はスペインのマドリッドへ行く前にイタリアのローマを訪問するという特典付き!

 

 

出発の日、カンボジアのみんなは大はしゃぎ!見送りには神父様やシスター、家族や友人が来てくれていて写真撮影が延々と続きました。私は10何時間の飛行時間に若干憂鬱でしたが、飛行機が飛び立つとすでに何人かが飛行機酔い…。飛行高度が安定すると大丈夫のようでしたが、また着陸前にも…。そうこうして無事イタリアへ到着!!!乗り換えしたタイでも、到着したイタリアでもワールドユースデイに参加するオーストラリアやカナダなど他の国の青年たちと出会いました。

 

イタリアではPIME修道院に宿泊させてもらいました。それぞれ個室をもらい、窓からはキレイなお庭が見渡せる素敵な修道院でした。食事はもちろんパスタ、ピザで歓迎され、久々のイタリアンに私は大喜び!でしたが、カンボジアの子たちは初日からすでに“ごはん〜食べたい〜”と、お米が恋しい様子。次の日には朝からごはんを炊いていたからさすが!!!

 

イタリアではローマ、それからオリーブ畑が丘の上から見渡せるアシジに行きました。ローマはやっぱり教会がゴージャスですごい!!!美術の教科書に出てくるミケランジェロの彫刻、天使や聖人のキッラキラの絵画が教会内そこらじゅうにあって、すごい歴史を感じさせるものが、街中ごろごろ。サンピエトロ大聖堂のペトロが寝ているすぐそばで、アシジでは聖フランシスコが神様の声を聞いたというこじんまりしていて落ち着くサン・ダミアーノ修道院、その他サン・パウロ・フォーリ・レムーラにサンタ・マリア・マジョーレと、有名どころで毎日ミサに与ることができ、サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会も訪れ、ローマの4大教会制覇!  

 

サン・カリスト・カタコンベで地下に潜り、クーポラに登りローマを見渡せる最高の景色も見て、上から下まで堪能しましたが、今回、私の印象に残ったのはサン・クレメンテ教会。ここの教会は教会の下に違う時代の教会が埋まっている3層構造になっていて、いちばん下の層はネロ皇帝の時代とか!?地下に行くほど涼しく、地下水が流れていて飲める!しかも冷たくておいしい♪ローマの街のあちこちに見かける水呑場、昔から今に至るまでローマの人たちがこうして飲料水を利用してきたことに驚きです。私たちもその恩恵に与り、溶けてしまいそうな暑さの中、道端で水分補給。旅で疲れた昔の人たちもこうして水呑場に集ったのでしょうか。

 

 

 

スペインではカンボジアのバッタンバンでボランティアをしているスペインの人たちにお世話になり、宿泊場所も彼らのうちの一人の別荘にみんなで泊まらせてもらいました。

マドリッドはローマに比べると建物とか新しい街でした。観光もしましたが、どこもかしこも人だらけ。世界中から人が集まってきているのを実感。迷子にならないようにみんな自分の国の国旗を持って移動します。どこから来たの?て、国旗を見ても知らない国もたくさん…。

 

カテキズムは3日間、オリビエ司教様がしてくださいました。3日間ともオリビエ司教様のお話の後、グループに別れて分かち合いをしました。

1日目は信仰について、私たちは信仰という目に見えないものを信じても信じなくてもどちらでもいいのになぜ信じることを選択したのか?見ないで信じる人は幸せと言うけれど、信仰のきっかけとなったのは何か?など分ち合いました。このグループはベトナム系の子も多く、家族からや、教会の活動に興味を持って信仰を持つきっかけとなった子が多かったです。また、教会に集うと仲間がいる、楽しい!という共同体としての教会の役割も大きな理由のひとつでした。

 

2日目はキリスト者とは?イエスとはあなたにとって誰か?カトリックの信者として嬉しいとき難しいとき?について分かち合いました。カンボジアではプロテスタントとカトリックが混同され、仏教が深くカンボジア人の中に根づき、祖先を大事にするカンボジア人に、こうした背景を無視したあるプロテスタントの厳しい宣教が怒りの対象となり、それが原因でカトリックがプロテスタントと同じキリスト教のため一緒にされ、理由なく軽蔑されたりするという経験がある子がいました。しかし、イエス様のように貧しくされている人たちへの家庭訪問など教会の活動を通して、カトリックを理解してもらえたことが嬉しいことだと分かち合ってくれました。

 

3日目は宣教・殉教について、ポル・ポト時代のカンボジアや鎖国時代の日本での殉教の話を聞かせてもらい、証しするということ、自分たちは今どんなことをしているか?これからどんなことができるのか?などカンボジアの青年たちと分かち合いました。彼らの今までの経験してきたことなど話はとても興味深く、カンボジアのカトリックは宗教が否定されたポル・ポト時代を乗り越え守ってきた人たちから青年たちへと受け継がれ、国の現在の状況も影響して貧しくされている人への関心もとても強いことを感じました。

 

十字架の道行では1〜14番までいろんな国、ハンディキャップやエイズなどいろんな背景を持つ青年たちが十字架を背負い、さいご14番目の十字架を背負ったのはハイチそして日本の青年たちでした。その中でも私にとっていちばん印象的だったのが、何番目か忘れてしまったのですが、(印象的だったのに…ごめんなさい)たぶんイラクの青年たちが十字架を背負っているときの歌。とても力強く、鳥肌の立つほど澄んでいて、目をつぶると中東の風景が浮かぶような、そんな素晴らしい歌でした!!!普段、日本で聴いている讃美歌とは全く違うもので、カンボジアのミサで答唱詩篇がお寺から聞こえてくるお経と同じ節で歌われている様に、神様に捧げる歌はその国独特で、きっと歴史や宗教が絡まっているのだな〜と感じました。そう!歌と言えば、出発の日の朝、カンボジアにある韓国のカルメル会のシスターのお御堂でミサにあずかった時のこと。閉祭の時、独唱であるシスター(私たちはお御堂横だったので、お御堂正面のシスターが見えませんでした)が歌った歌声は天使のように(天使の歌声を聞いたことがないけど)とてもキレイなソプラノでした。言葉の意味は分かりませんが、讃美歌を聞いてこんなに感動できることが数週間のうちに2回もあるなんて!

 

アジア・ユース・プレイヤーの時には研修時代にお世話になった調布教会で日曜学校のリーダーを一緒にしていた子と再会!東ティモールからの青年たちも参加していたので、東ティモールで活動しているさとこのことを思い出したりしました。また、イタリアではシェムリアップ教会に来てくれたことのあるシンガポールの子とも偶然の再会をしました。

 

 

最後のミサの前夜は野原で野宿。夕方前から集まりだしましたが、日陰もないし、めっちゃ暑い〜!!!人もあっちこっちで倒れているし、放水車にも人が群がる群がる〜。そんなこんなで夜には教皇様を迎えましたが、そんな時には雨が…。けど、みんなのテンションはあがりまくり、その夜はみんな歌ったり踊ったり♪次の日の朝は最後のミサをして解散でしたが、どうやら200万人集まったとか!?その多さ!そのみんなが一緒にミサに与り(夢の中でミサに与っている人もいましたが…)、言葉は違っても心をひとつにしてお祈りするということを味わいました。カンボジアに来て言葉が通じなくて落ち込んだ時、カンボジア語が分からなくても、ただミサにみんなと一緒に参加し共に神様に祈りを捧げることが助けになった時もあったな〜と思い出しました。

 

 

ワールドユースデイに参加して、この期間は本当に毎日が盛りだくさんで全てを消化しきれずにあっと言う間に終わったというのが実際です。しかし、教皇様、同じ信仰を持つ世界中の人たちに出会えたことは自分の信仰を強め、カンボジアの青年たちと分かち合いをし、時間をともに過ごせたたことはカンボジアにミッションに来た私にとって共に生きることを再度、考える機会となりました。1年に何回かこうして自分自身を振り返る機会(レポートを書いてる時もですが…)が与えられますが、今回はそのひとつの大きな機会となりました。神に感謝!!!

 

 

洪水

9月になり、雨が降る日が続きシェムリアップ川の水量が増えてきて、ついに教会が水没してしまいました…!!!3つの水上教会加え、シェムリアップ教会もまるで水上教会のようです。2年前も同じ様な洪水を経験しましたが、今度は先週と今週と引き続き2回も!!!しかも、前よりひどくなっています。私の部屋ももう少しで浸水!2年前よりもひどく、こんな洪水経験したことがない!と言って大騒ぎしていますが、釣竿や網を持って魚釣りに行く姿は2年前と同じです。さすがカンボジア!と感心せずにはいられません。道は川のようになって、あっちこっちでバイクや車が壊れ、壊れたサンダルがプカプカ、みんな裸足で歩いています。タック(水)シー(食べる)チューン(足)と言って水虫のような皮膚病になっている人もたくさんです。一日も早く水が引くことを祈るばかりです。そして、カンボジアのお盆プチュンバンが9月262728日と始まります。私はホームステイをしたバッタンバンのシバナ家へ仕事も洪水のことも忘れて遊びに行ってきま〜す!!!

 

 






 

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